パナv東芝、何がどう、おもしろいのか?
トップリーグ決勝戦、東芝vパナソニックの文字通り最後までしのぎを削る戦い、1点差の攻防に秩父宮は盛り上がった、らしい。にわかのテレビ観戦だが、満員の競技場よりも試合そのものが素晴らしかった。だれが、どう、というよりも、ラグビーが面白かった。
1月24日@秩父宮、トップリーグ決勝戦、パナソニックv東芝のハイライト
残念でならないことは、もし競技場で観戦していたら、芝の状態が情けなくて、「あー、ダメだ、あそこはよけろー!」と叫んでいただろう。もしかして両チームとも展開するスペースから削除して作戦を立てていたのかもしれない。ハーフタイムにグランド整備員が竹箒で表面をならすとかあり得ないでしょう。ビーチラグビーじゃないし、あの環境でベストを出せと言われてもそりゃムリだ。セットプレーもブレイクダウンもタックルもランも、とても力を出し切れる環境とは思えない。素晴らしい対戦だっただけに尚更だ。秩父宮の試合は1月31日のパナソニックv帝京戦(1/31 13:15~NHK)だけなので、足が滑ってペナルティーで選手にイエローカードを要求する前に早く改善してほしい。2月27日はスーパーラグビーの会場になるのだから。
日本風のラグビー
去年のトップリーグの試合を見ていて楽しめたのは、12月12日のやはりパナソニックv東芝戦だけだった。勝負は17-17で引き分け。前半後半の別なく80分間、集中して目が離せない試合だった。他の試合は、まずボールを持ってからの動きがまったりしていて、ボールを運ぶ時も2人、3人のパックではなく孤立する場面が多くて、流れるような試合運びが見られず、見ていて飽きてしまった。エディーさんの言葉のもじりだが、日本風にモディファイ(改良、修正)しないラグビーが見られるのは今のトップリーグの中でこの2チームだけだ。そこが面白さの理由だと思う。
企業チーム16チームで構成されるトップリーグだが、世界レベルではティア1、ティア2と線引されていることだし、国内リーグも8チームで線引してリーグを再構成したほうが将来性が望めるのじゃないだろうか。それに海外から参戦するスター級の選手も活躍のしがいがあるし、なんといっても観客はいい試合を見たいのだ。フォーリーが東芝にいたらあのコンバージョンは外さなかった!!!
ジャパンラグビー トップリーグ2015-2016 最終順位のお知らせ - ニュース - ジャパンラグビートップリーグ公式サイト
ワールドカップのあと、あれだけスター級の選手がトップリーグでプレーしているんだから、日本人選抜v外国人選抜のようなエキシビジョンマッチがあってもよさそうなものだ。ファンはいい試合、楽しめる試合が見たいのだ。
海外ツイート
決勝戦は海外でも実況されていたようで、ツイッター上には去年のワールドカップ以来初めて海外からライブツイートが流れてきた。ワールドカップの時に比べると数えるほどしかないが、それでも見るに足りる試合だと期待されていたのだ。
単に決勝戦の応援ツートだけではなくタックルをめぐるツイート、タックルの入り方について、ワールドローと日本のローで食い違いが起こっている印象だが、タックルの仕方のことでツイート交流が行なわれていた。
次はスーパーラグビーです。