にわかラグビーブログ

ラグビーにわかファンです。もっぱらテレビ観戦、ネット観戦。海外目線に注目しています。

外国人選手が LO, FL, SO, CTB に多いのはなぜだ?

日本風のラグビー

エディーさんは、日本風にモディファイされたラグビーでは世界とたたかえないと語っていたが、そういうことなんだろうと納得することにしてきた。

「修正する」「変更する」「適合させる」「加減する」といった意味だが、エディー・ジャパンのジャパン・ウエイは、日本ラグビーを世界とたたかえるラグビーに変える4年間だったのだろう。

 

そうして生まれたスコッドの活躍は世界中のファンを沸かせ、ブレイブ・ブロッサムズ(桜戦士)と呼ばれた。

 

期待は高まった。「ラグビー好き」というよりは「ラグビー見たい」というにわかファンも増えた。

(とはいえ、ヤマハ・スポーツ振興財団のアンケート調査ー2015年12月ーによると、ワールドカップ2019を「観戦したくない」が51%という結果だった。)

調査研究結果の概要

http://www.ymfs.jp/project/culture/survey/007/pdf/20160413_information.pdf

 

あの後のトップリーグの試合、落差が大きかった。これが日本のラグビーなのか?

外国人選手がいなかったらどうなるんだ ?

いや、たしかにフィジカルでは外国人のトップ選手が優位だが、ポジションはどうなんだ?

 

トップリーグの外国人選手

16チームのサイトから出身地を基準にポジション別に並べてみるとこうなった。国籍基準だとビミョーに違ってくるが、トップリーグ登録選手 770人のうち外国出身の選手は155人だ。

 

f:id:beachfro:20160922145353p:plain

 

特徴的なことは、

  • トップリーグ2割が外国人選手で、FWとBKは、ほぼ半々(ややFW寄り)
  • フォワードは LO と FL が、バックスは SO  CTB が多い
  • HO は一人だけ
  • どのチームにも8人以上いる
  • 南半球の出身が9割近い

 

ニュージーランド、オーストラリア、トンガ、南アの選手が9割近くを占め、圧倒的に南半球出身の選手だ。北半球のイングランドウェールズスコットランドは3人しかいない。9割近くが身長180cm以上、平均体重は103kgだ。足のサイズの平均は35cm以上か?

 f:id:beachfro:20160924153046p:plain

 日本人選手は LO、FL、SO、CTB が弱点なのか?

スコッド15人の中に3人いることになる外国人選手のポジションはロック、フランカースタンドオフ、センターに集中している。スイッチ可能なポジションを含めると4つのポジションだけで外国人選手の7割を占める。

 f:id:beachfro:20160922153806p:plain

  • ロック 4番と5番

 

  • フランカー 6番と7番

 

  • スタンドオフ 10番

 

  • センター 12番と13番

 

体格 v 強み ?

この4つのポジションに外国人選手が集中しているということは、逆に言うと日本人選手の弱点強化のポイントということになるのか?

4番、5番、6番、7番、10番、12番、13番で7人だが、この7人の選手が向上しないと、ここの選手層を厚くしないとティア2から抜けられないということか?

 

日本ラグビーの弱点は、15人の中のセブンスだったか!?

 

サンウルブス 2016年のスコッドは、39人のうち外国人選手が12人で3割を超えた。もっともNo.8レオナルディとWTBロロヘアは怪我で期待された活躍ができなかった。

f:id:beachfro:20160925161725p:plain

 

ジョセフ新ヘッドコーチはフィジカル(体格)よりもストレンクス(強み)を出すんだと語った。こういう状態で「強み」と言われてもピンとこないが、トップリーグを視察中のジョセフHCにとって11月スコッドの選抜が最初のハードルだ。6月のスコットランド戦で暫定HCを引き受けたハメットHCは、サンウルブスの選手を起用したが、これが代表強化の道筋として定着するのか注目したい。 

f:id:beachfro:20160924130535p:plain

 フィジカルは世界のトップランナーに比べて、体重は同格なんだが、身長が不利だ。フォワード平均で6~7cm、バックス平均は1~2cmの差だが、スコッド平均で4cm低い。そもそも日本人は「平たい顔族」、身長が190cm超の日本人選手はバスケバレーにはいてもラグビーには少ない。筋トレで横幅は増やせても、身長は伸ばせない。

 

www.allblacks.com

 

www.wru.co.uk

 

www.rugby-japan.jp

 

 日本ラグビーの強みと言われるのがパスワークだが、ここのスキルで勝ってもフィールド上では相手のある話し、スクラムで押し返され、ラインアウトでボールを奪われ、タックルで倒され、ブレイクダウンで潰されたら前に進めない。ディフェンス力も必要だが、デシプリン(規律)もあるから強けりゃいいってことではない。ペナルティーゴールは3点、イエローカードは5点のリスクになる。

 

それに、個人のスキルと身体能力はトレーニングとフィットネスで身につけられたとしても、チームとして世界トップレベルの試合経験は年に1,2回しかないし、経験値を高めるのは時間がかかる。

 

トップリーグ8割の日本人選手、特に4つのポジションを引き受ける選手は2割の外国人選手から何かを学べるのか? 155人の全員が海外で世界トップレベルの経験がある、というわけではない。代表またはスーパーラグビー、その両方の経験値があるのは半数以下で73人だ。むしろ運営上、興行上の目的が大きいのか? 単にスター性の高いポジションだからか?

 f:id:beachfro:20160924155658p:plain

 外国人の選手が多いから強い、って訳じゃない。

f:id:beachfro:20161002085312p:plain

 

トップリーグの選手プロフ

チームによって紹介の仕方がかなり違うなあ。試合中の写真を組み合わせた迫力あるプロフや、別ページでブログ展開してわりと丁寧に紹介しているものから、情報量が限られ「ここは後で」「不明」のような省略しすぎのものまでいろいろあったが、せめて

  • ここを見てほしい
  • 得意プレー
  • 強化ポイント

日本人選手も外国人選手も、この3つは書いてほしいぞ、でないと力が抜ける。

 

 

ジョセフ新ヘッドコーチの会見

www.japantimes.co.jp

 

9月5日、ジャパン代表のジェイミー・ジョセフHCが会見して「ワールドカップ2019を前にファンは痛みを覚悟してほしい」と抱負を語った。

 

ベリー、ベリー困難な仕事を引き受けるコーチは多くないと思っているが、私自身の評価よりもチームの発展が大切だ。ティア上位のチームと対戦して経験を積むことしか強化の道はない。サンウルブスがスーパーラグビーに参戦した理由もそこにある。上位と対戦しながらワールドカップの準備をする。

 

この2~3年の対戦で勝ち星が少ないとしても、ワールドカップの大一番で勝つためにこの仕事を引き受けた。とはいえ、私の計画通りに事が運べば、勝ち星を上げることができるはずだ。

 

海外のラグビー界から来日する場合は犠牲を伴うことが多いが、再び日本に来られて私の気持ちは高ぶっている。去年のワールドカップ・チーム ー エディー・ジョーンズとコーチ陣、選手たちの努力によって、日本のラグビーが世界の土俵に戻れたことに敬意を持っている。立派なチームになった。今年はセブンスがオリンピックで活躍し、次へ進むに足る選手たちがいることを示した。

 

苦しい対戦を続け、ワールドカップでベスト4に勝ち上がったアルゼンチンのようなチームが手本になる。2019年までの道のりはハード・ワークの連続になるが、望むところだ。

 

来日したばかりだが、今から選手たちに会うのが楽しみだ。基礎的な情報は持っているが、まだ5日目、この先2週間をかけて選手たちやトップリーグのコーチ陣と話しをし、アルゼンチンを迎え撃つ新しいチームを招集したい。

 

2015年の代表チームの印象は、スキルに長け、よく準備されたチームということだ。試合に求められるボールの保持と走力、エネルギーとフィットネス、そこが際立っていた。それが日本のラグビーの強みだと認識している。

 

日本でプレーしていた当時と比べ、体格とパワーが目に見えて改善されているとはいえ、まだ世界レベルに到達していない。かといってパワー・ゲームを選択すると失敗する。強みを活かすことだ。

 

ジョセフHCの「強み」とは、そういうことだったか。

(そういうって、そこ、もっと具体的に、どういうことだ?)

 

フィットネス。この言葉が何を表しているのか、分かったようで今ひとつ分からないぞ。

 

アルゼンチン戦 11/5 のことは、JRFUも国内メディアも報道がなかったが、8月下旬の時点でNZ地元メデアが報道した。サプライズだな。ジョセフHCがねじ込んだんだろうか。アルゼンチン戦の布陣を準備すると会見した2週間後は、明日 9/26 だ。

 

ラグビー・チャンピオンシップ R3: ニュージーランド v アルゼンチン

www.suprxv.com

 

2016年9月10日、ニュージーランド・ワイカト・スタジアム。チーフスのホーム。

収容人数25800人、フルハウス。これくらいのスタジアムがちょうどよさそうです。

 

 

ストリッパー・スキャンダルに幕

さて、そのチーフスだが、8月のマッド・マンデー(シーズン打ち上げのチームイベント)に絡むストリッパー・スキャンダルに幕が降ろされた。NZ協会が9月6日に会見を行ってファンやサポーターに謝罪しつつも、協会・チーフス・選手会の3者による合同調査の結果、「 "性的虐待" の申し立ては根拠がない」と結論づけた。2人のストリッパーは告訴しなかったようだ。

  

beachfro.hatenadiary.com

  

会見で、スチーブ・トウ会長は「ラグビー界とチーフスに汚点を残した」と厳しく批判した。

チーフスのアンドリュー・フレックスマンCEOによると、運営サイドがチーフスの選手全員に警告の手紙を送った。マッド・マンデー自体は続行するようだ。

 

この騒動でチーフスはスポンサー2社を失った。一つは明かされていないが、もう一つは食材とケータリング・サービスを行う My Food Bag だ。

 

www.myfoodbag.co.nz

 

洋の東西を問わず、女性と主婦を敵に回しては何事もやっていけないぞ、チーフス!

 

マッド・マンデーの同日に同性愛者を侮辱したチーフスのマイケル・アラーディスは謝罪をしている。

 

www.radionz.co.nz

 

www.stuff.co.nz

 

 

会見から3週間たってニュージランド・ラグビー界は、暴行事件(被害者は女性2人を含む4人)を起こして告発されたが有罪判決にならなかったロシ・フィリッポ選手(ウェリントン・ライオンズ)を擁護する言動で批判を浴びている。

 

www.stuff.co.nz

 

フィリッポの契約は打ち切られた。

 

NZラグビー、一難去ってまた一難、オールブラックスは強いが、大丈夫か?

 

エディー・イングランドの11月スコッド

トレーニング・スコッドが37人(うち7人がゼロ・キャップ)、エリート・スコッドが45人だそうだ。8人の差は協会とプレミアシップ・チームサイドとの取り決めがあるようだ。怪我でリカバリ中の選手が外されたからイングランドのトップ選手は50人前後ということになる。各ポジションのナンバー1ナンバー2だ。ナンバー3では代表になれない。

 

「がっかりした選手が何人かいるわけだが、道はまだ先がある」とエディーさん。

 

秋のテストマッチ、初戦は 11/12 南ア戦、続いてフィジー、アルゼンチン、オーストラリアの4戦。スコッドの発表は 10/26 だ。

 

www.bbc.com

 

ジョセフ・ジャパン、10月に合宿を組むようだがまだスコッドの発表がないぞ。選抜が難航しているのか、計画通りなのか? 明日は10月1日だ。

 

2週間ぶりのトップリーグパナソニックNTTコム、60分で 35 - 7、ようやくコムがトライをあげた。圧倒するかに見えたパナがラスト20分で攻め込まれ始めた。

 

サー・ジョン・カーワンが語った

NZのフィリッポの暴行事件について、元オール・ブラックスのサー・ジョン・カーワンが語っている。

何よりも先ず、ラグビー界に成り代わって犠牲者に謝罪をしたい。恐ろしいことを仕出かしたものだが、17歳の若者による飲酒にどう対処するかという問題にまで及ぶ。

ラグビー競技にとって最低の出来事だ。

 

JKとして知られ、ABで63キャップを誇り、エディーさんの前任者、2007年1月から2011年12月までジャパン代表のヘッド・コーチを努めた人物だ。NECグリーン・ロケッツでもプレー経験がある。

 

au.news.yahoo.com

 

どうやら検察が上訴を検討中だ。

  

にほんブログ村 その他スポーツブログ ラグビーへ
にほんブログ村