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にわかラグビーブログ

ラグビーにわかファンです。もっぱらテレビ観戦、ネット観戦。海外目線に注目しています。

ラックの攻防戦

ラグビー トップリーグ キングスに勝てるのか? スーパーラグビー2017 ブリスベン10s

ラグビー日本選手権

1月29日、秩父宮に2万人の観衆を集めた選手権は、80分間にわたって「ボールの奪い合い」が繰り広げられ、相手に攻めさせない、そんな試合になった。80分間、両サイド運動量は落ちず、息詰まるような攻防が繰り返され、大方のレビューはゲームの質を高く評価した。この試合、両サイド唯一のトライ(後半15分)は福岡とヒーナンの狙い澄ましたような2枚ブロックからだった。まさに一瞬の隙だ。

 

サンゴリアス 15(3) - 10(3) ワイルドナイツ

 

シーズンの得失点は、サンゴリアス 563 - 184、ワイルドナイツ 579 - 268 と得点力はナイツがやや上回ったが、ディフェンス力はゴリアスが大きく勝っていた。得失点は ゴリアス 379 - 311 ナイツで、ペナルティーによる失点を最小限に抑えるデシプリンの差が出たのか? 

 

ボールの奪い合い

ボールを持った選手が走る - 相手がタックルで止める - 倒された選手がボールを体から離す - ボールを拾った選手がパスを出す - パスでボールをもらった選手が走る - 相手がタックルで止める 

この繰り返しがブレイクダウンだ。

タックルされて倒れると、両サイドの選手が集まって押し合いになる、それがラックだ。すぐにボールを出してパスへ展開できればいいが、相手は「させるか!」と絡んでくる。接点の攻防でボールを出すまで「3秒以内」が世界水準らしい。

 

www.top-league.jp

 

開始から1分間のラックは、

① ポーコックがディフェンスラインへ緩めに割り込んで接点を作る。堀江、布巻がサポートに来てラックへ入るが、ゴリアスはラックを避け、田中がバックスにボールを出していったん戻した。

② 山沢がキック、松島がキックで返し、ジャンプキャッチした山沢をスミスがタックルで倒し、5人対5人のラックに。

③ ラックに田中がもぐり込んでバックマンへパス、山田がラインブレイクを試みるが小澤のタックルで押し返され、再びバックマンが縦に突破しようとするが、足が滑った! 秩父宮ビーチが牙をむいた! ゴリアスラックに入ってこない。

④ ボールを出した田中がゴリアスのディフェンスラインの裏へハイパントするが、江見が稲垣のプレッシャーを受けて捕球できずボールをこぼす。石原がボールを拾い上げたところを西原がタックルで倒すが、今度はラックにナイツが入ってこない。

⑤ 流がキックで22mラインまで蹴り込んだが、山沢がキック返し、流がキャッチし、松島がハイパントして自ら取~るべく走ったが、いや取れない、笹倉がジャンプ力で勝った。

 

開始から1分の間に4回のラック、キックは5回、タックルは3回しかない。80分だと320回になる。ラックだらけだ。

 

ラックと陣地戦

ラグビーのピッチには5つのゾーン(区画)がある。ワールド・ローだと4つだが、

① 自陣のトライラインから22mラインまで。ここを破られるとトライを許すことになるレッドゾーンだ。ディフェンスは後がない。

② 22mラインからセンター寄りの10mラインまで。レッドゾーンへの進入を食い止めるイエローゾーン

③ 10mラインからセンターラインをまたいで相手陣内の10mラインまで。攻め込んでいく足がかりとなるホワイトゾーン、いわば中立地帯、ノーマンズ・ゾーン。

④ 相手の10mラインから22mラインまで。アタック・フォーメーションを準備するイエローゾーン。ポッドとシェイプの出番だ。それともドロップゴールか?

⑤ 相手陣地の22mラインからトライラインまで。トライチャンスに直結しているブルーゾーン

 

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レッドゾーン vs ブルーゾーン

 

bリーグのコートが下からライトアップされたように見えたが、ラグビーでボールの地点が色分けされる演出 ホワイト ー イエロー ー レッド ー ブルー があったらツイスターみたいで面白そうだな。

 

ラスト1分のラックの攻防

ワントライ同点で迎えた後半ラスト1分は、22mラインのナイツボールのラインアウトとモールで始まった。

ナイヤラボロが押し倒されてラック①、笹倉が拾いラック②、もみくちゃになりラック③、堀江にパスしてラック④、内田から山田へスイッチするがスミスに激突してラック⑤、矢田部が縦に突っ込みラック⑥、川俣でラック⑦、ポーコックが縦に割って入りラック⑧、そこへスミスがピンポイントで飛び込んでターンオーバー、バルがラインへ蹴り出してホイッスル!

 

ラスト1分の間にラックが8回あった。開始1分の倍だ。80分で320回という数字に現実味を感じるな。実況でフェーズ回数の表示が消えたが、スコアラーがボールの動きについていけないからだろうか?

 

開始1分間に4回あったラックはすべて、ナイツ陣地の②、ゴリアスの④だった。ラスト1分は真逆、序盤からプレッシャーをかけたのはゴリアスで、ナイツが最後の反撃に出たが阻まれた。

 

この試合はラックに始まりラックに終わった80分だった。スコアもロースコアで固まったが、2016シーズンは20点以下のロースコアゲームが7試合あり、サンゴリアスワイルドナイツがそれぞれ一試合ずつだった。

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やはりラックのせめぎ合いだったんだろうか?

 

スーパーラグビーのポイント制のことで「負けても2P」獲得できるゲームを想像してみたことがあるが、3トライ以上の差をつけて1P、7点差以内で負けて1Pだ。相手をノートライに抑えつつ3トライをあげたもののコンバージョンは全失、おまけにデシプリンが崩壊してPGを6本決められ 15 - 18 で負けた。よっし2Pゲットだ!

ナイツは1トライをあげたがPGを5本決められて 15 - 10 で負けた。負けても2P獲得できるようなゲーム、実際にありそうだと思えてきたぞ。

 

ラックの原理と実際

 ラックのなかでは反則が起こることが多く、それが「ラグビーはわかりにくい」と言われる要因にもなっているが、ラックの原理を理解すれば、それほど難しいものではない。

まず大切なことは「手を使わないこと」。これは、ラックが実質的にスクラムと同様のプレーと規定されているからで、ボールを手で扱えば「ハンド」の反則になる。

ラックの原理: 手を使わない。頭と体と足を使う。

原理は簡単だ。しかし、田中は何度も手でボールを出したし、スミスが手でボールを奪ったぞ。。。??? ワールド・ローだとラックがらみの「べからず集」が20個近くあるな。分かりにくいのも頷ける。選手と審判の駆け引きか?

 

どうやらスクラム1列のトンネルのサイズと同じで、ラックにも境界線があるようだ。タックルされた選手が手を伸ばしてボールを体から遠ざけようとするのは、ラックの境界線の外へボールを出したいからだな。肉まんに例えると具の部分がラックで皮の部分はラックの外、だから手を使ってもいいと。納得した、自己解決! しかし選手が折り重なってると、観ていて何がどうなってるのか訳分からなくなるぞ。アン・プレイアブル、プレー続行無理の時はスクラムになるのか? それで5秒ルールがあるんだな。

 

これまではラックでボールがどちらかのチームに出そうになると、相手チームの選手がラックから離れて次の防御に備えることが多かったが、先のW杯では、止まった状態のラックに正面からきちんと入って相手と押し合う「カウンターラック」が多く見られた。

カウンターラック: ボールを出させないで引き止めておく戦術か? 正面からってのは入り口(ゲート)のことだな。実際には味方ラックの後ろから、横入りするとオフサイドになる。

 

これは国際試合で日本が苦手とするプレー。今季は積極的に取り組むチームもあるので、このプレーにも注目してみよう。

テストマッチになるとラックでターンオーバーするスキルを封じられるってことか? だとすると、腰に巻きつけた3本のチューブで引っ張られながら、大型トラックのタイヤの中に置いたボールを取りに行くUSA7sのようなトレーニングを積み重ねるしかなさそうだ。

 

ぶれない中腰トレーニング、やりたくないぞ。観るだけにしておこう。

 

SRプレシーズンマッチ

23試合のうち13試合が終了した。SR2017シーズンの対戦相手は、南アチームが6チーム(うちチーターズ、ブルズ、ストーマーズとの対戦は2戦)、ニュージーランドが5チーム、そしてアルゼンチンのジャガーズだ。7月まで全15ラウンド、ホームは4試合のみ、シンガポールが3試合、8試合が南ア、ニュージーランド、アルゼンチンへ遠征だ。

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キングスが勝った!

相手は地元のクラブチームのようだがチームの初戦で勝った。4トライ、コンバージョンもすべて決めて 28 - 10 だ。前半に先制トライで 7 - 0 とリードし、後半戦に交代メンバーが3トライをあげて引き離した。後半戦はフランカー二人が相次いでイエローでシンビンになったが13人で持ちこたえた。後半戦重視のゲームプランか?

初戦で王者ハリケーンズの後、シンガポールで対戦するキングス、「簡単には負けない」と語っていたジャーの言葉通り、今シーズンは強くなっているようだ。

 

トライ: Malcolm Jaer(14), Johan Steyn(SH), Makazole Mapimpi(WTB), Ross Geldenhuys(PR)

コンバージョン: Ntabeni Dukisa(10), Garrick Mattheus(SO)

 

www.sarugbymag.co.za

 

試合前、デービッズHCは、ウォームアップ2戦に向けてチームを2つに分け、連携しながらストラクチャーとシステムを明確にしていきたいと語った。初戦を勝利したゲーム・キャプテンのマーティン・ベサイディンオートがこう振り返っている。

ケガから復帰した選手、力をつけてきた若手、今までとは違うメンバーで連携の出来を試したが、不十分なことがいろいろと出てきた。この先、キックオフまでの2~3週間で修正していきたい。

http://www.supersport.com/rugby/article.aspx?Id=3874734

 

ボーダー・ブルドッグスは南アでも最古参のクラブで創立は1891年、ブラック・アフリカンがチームの主体だ。SARU公式でSWDイーグルスとともにプロビンス14チームとして紹介されている。2016年は4月から9月まで、20戦9勝1分10敗だった。

2016年のカレーカップ(南ア最高峰)は10月22日、チーターズとブルズのSRチーム同士の対戦となり、チーターズが 36-16 で優勝した。

サンウルブスはどちらも2戦して、初戦は 31-32、27-30 と接戦になったが、2戦目の南ア遠征では 17-92、3-50 と目を覆う惨敗に終わった。

 

ハメットHCが試合後に、あれは一過性の変調だったと語ったが、標高1000m以上の高地にあるスタジアムの試合で、パフォーマンスに生理学的な影響を及ぼしたんじゃないかと思えるな。気候風土に適応するのは数日間練習したくらいでは到底無理だ。そういえば、初代スコッドのレオナルディが来日前に、マスクをして仮想の低酸素環境でトレーニングしてるツイートがあったな。

 

序盤3戦目から南ア遠征だが、その前の第2戦、冬の日本から赤道直下のシンガポール、熱帯モンスーン地帯へ移動する。現地は雨季。その次の南アは夏、ケープタウンは30度近い。チーターズ、ブルズ、ストーマーズとの3連戦が待ってるぞ。この3チームとは秩父宮の2戦を含めて中後半戦で再戦する日程だ。

この7戦で勝ちをどれだけ獲れるのか? 初戦はキングス、勝てるのか? いや、ここで勝たないと2勝は無理だぞ。 

www.tokyo-np.co.jp

 

ロケッツのNo.8ヒギンボッサムが逮捕だと!?

ワラビーズで32キャップの経験を持ち、2015年からNECグリーンロケッツでプレーしたバックローワー、スコット・ヒギンボッサムが5日(日)深夜1時30分頃、ブリスベンで逮捕された。2週間前に帰国してレッズに合流したばかりだ。

www.9news.com.au

 

地元紙などの報道によると、ブリスベンのフォーティテュード・バレー、ブランズウィックの繁華街にある警察署(ポリス・ビート、派出所か?)で、容疑は暴行と住居侵入のようだ。手錠をかける際にはテイザーが使用された。

友人と食事をした後に場所を変え、どうやら友人が酒屋の前で立ち***して逮捕され、連行される後を追って行ったらしい。2月21日にブリスベンの治安判事裁判所へ出頭することになった。相手が警官で、場所が警察施設で、現行犯逮捕とあっては致命的だ。

 

レッズ・スポークスマンは警察マターであると詳細についてはコメントを避けたが、トレーニングには参加しないようだ。オーストラリア協会は調査委員会を設置した。

 

www.brisbanetimes.com.au

 

去年はニュージーランドでマッドマンデー・スキャンダルや、ゲイへの暴言や暴行、空港のトイレでスキャンダル、禁止薬物のネット購入、今年1月にもチーフスの選手が、練習を終えて駐車場から車を出す際に駐車券のことで係りの女性に暴言を吐いて物議をかもした。

秋のテストマッチでフランス遠征中に帰国したAB(SRはブルーズ)のロック、タイプロートゥが禁止薬物テストで陽性反応が出て、現在も休場中だ。25歳、RWC2015は手術のため出場を逃がし2019年に向けて準備中だったが、最悪の場合、2017年中は出場停止の処分になる。

 

今度はオーストラリアか。。。。

 

レッズの対応が早いな。

 

 

「がっかりだ、フラストレーションがたまる」とレッズのスタイルズ・コーチ。本人はチームメートに謝罪をしたようだ。

 

カラウナ7s初勝利!

リオの後、連敗が続いたジャパン7s、シドニーRのチャレンジ・トーナメントでカナダに勝った。念願の1勝目、ここは素直に喜ぼう。セミファイナルのフランス戦でも前半から先制トライを上げたが、後半に小沢のシンビンで流れを変えられ逆転された。

 

 

NZのオールブラックス7sを倒して4強に勝ちあがったリオの後、メンバーもヘッドコーチも変わり、経験値がリセットされたため苦戦が予想されたとはいえ、昨年12月のドバイからの連敗を18でようやく止めた。前半に集中力を切らすことなく3トライを上げて引き離し、相手に追わせる立場に立ったのがよかった。坂井の合流がインパクトになったことは明らかだ。国際舞台での経験値はやはり大きい。

 

 

一月休んで次は3月始めのラスベガス、USA7sだ。プール戦は強敵ぞろいで厳しいが、チャレンジ4強へ勝ちあがって欲しいぞ!

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がんばれ、ジャパン・セブンス!

 

世界ランキング ー 2017年2月

2016年11月のテストマッチをはさんで、南アフリカの落ち込みが激しいな。上昇中はアイルランドスコットランドだ。日本は11月にジョージアを倒したがフィジーに負け、2016年を10位で終わることが出来なかった。

ジョセフHCが語ったように、代表チームの次の実力評価は6月のテストマッチまで待たなくてはならないが、6月の相手アイルランド、11月の相手フランスはシックス・ネーションズで試される。 

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日本はスーパーラグビー、サンウルブスだ。RWC2019でベスト8へ勝ち上がるには、フィジー、フランス、アルゼンチンを倒す実力をつけてティア1.5に食い込まなくてはならない。2016年はやり切ることに意味があったが今度はそれではすまない。最低2勝のラインは、「6月までに最低2勝」の条件付き、ということになりそうだな。

 

6月までに最低2勝、できるのか、サンウルブス?

 

ブリスベン・グローバル10s

日本から単独参戦したワイルドナイツパナソニック)が初日に2勝してベスト8へ進出しそうだ。明日の第2試合でチーフスと対戦するが、もし負けても (第1試合で1勝1敗のレベルズが2敗のワラターズに大差勝ちすれば別だが)、プールAで2位をキープしそうだ。

 

 

初日に2勝したのは14チーム中、ワイルドナイツ、クルセーダーズ、ハイランダーズの3チームだけだ。

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初戦、ワラターズ戦のハイライト

wwos.nine.com.au

 

ブリスベンテンズの対戦フォーマット

About | Brisbane Global Tens

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4組の上位2チームが決勝トーナメントへ進出し、覇者には賞金 NZ$265,000(約2,100万円)が出る!