にわかラグビーブログ

ラグビーにわかファンです。もっぱらテレビ観戦、ネット観戦。海外目線に注目しています。

マヌ・サモア(ラグビー・サモア代表)

ジャパン、ごめん><;

秋のテストマッチが開幕する。RWC2019 の対戦日程が決まり、参戦サイドはボルテージが上がってきた。ティア1チームはいずれも負けられない対戦だし、ティア2は本番への手応えを得たいところだ。

 

RWC2015ではエディー・ジャパンと同じプールBのサモア代表、スコットランドを苦しめたが1勝3敗に終わった。スコとは2年振りの対戦になる。

  1. USA 25(14) - 16(8) ○
  2. 南ア 46(17) - 6(6)  ×
  3. ジャパン 5(0) - 26(20) ×
  4. スコットランド 33(26) - 36(23) × 

あの時のサモアスコットランドに競り勝っていれば、3勝したジャパンが8強入りしていた。サモアはスピードとパワーのバランスが取れたすばらしいパフォーマンスで魅せた。ジャパン戦とは見違える。前半後半ともシーソーゲームの末に74分、レイドローがトライとコンバを決めて逆転勝ちした。

 

惜しかったなあ。サモアのサポーターから、

ジャパンごめん。準決勝に進ませてあげられなかった」というツイートが流れてきた。

 

マヌ・サモアのハカはシバタウ。サモアは1991年からワールドカップに連続出場する強豪国だ。15人制ユニオンのティア1チームはもちろん13人制リーグでも活躍し、トンガ、フィジーと並び世界のラグビー選手の15%を占めるアイランダーの一角だ。

 

www.youtube.com

 

2016年、サモア代表のピシは初代サンウルブスで活躍し、シーズン途中の6月にイングランドのチャンピオンシップ(12チーム)に参戦する名門ブリストルへ移籍した。今シーズンは7戦7勝でリーグトップだ。10月28日のジャージー・レッズ戦では12番で先発し 36(29) - 17(5) で快勝した。

絶好調の35歳だがポジションはピボットの10番からユーティリティー・バックに変わっている。フィルヨーンのポジションだな。2019年には39歳だからサモア代表で来日はないかな?

 

チームが破産!?

そのマヌ・サモアが破産したそうだ。イングランドのバニポラとツイラギがチームメートに寄付を呼びかけた翌日、サモア首相でSRU(サモア協会)のマリエレガオイ会長が地元メディアのインタビューに答えて語ったところによると、 

銀行からの借入金を返済できない。代表チームは破産者だ 。。。。(イングランドへ遠征する)選手の保険もコーチのサラリーも払えない 。。。。

 

11月8日にサモア観光局で実施された募金活動でのことだが、テレビ局 TV1 で生放送され354,000ドル(サモアドル、タラ?)の募金が集まった。そのうち150,000ドルが中国企業のものらしい。

 

www.samoaobserver.ws

 

サモアの人口は20万人に満たないが、一国の首相がラジオとテレビで窮状を訴えてラグビー募金を呼びかけ、全国から電話で募金の申し出が届くんだろうか? Radiothon は ラジオ+マラソン、視聴者参加型のチャリティー番組、日本でいえば24時間テレビだな。

 

首相による「破産宣言」とはこのインタビューのことのようだが、2015年にサモアへ遠征したオールブラックス、NZ協会のトゥー会長が反発している。

「ツアー費用はすべてわれわれが自費で賄った。サモアが負担したのは入国費用だけだ 。。。。選手を引き止めるためのコストアップを引き起こしているのはフランスのマーケットだ。」

 

www.samoaobserver.ws

 

BBC Radio 5 によると、秋のテストマッチを前にサモア協会から手紙で遠征支援の要望を受けたイングランド協会は費用負担75,000ポンドの意向を示しつつも、ワールドラグビーサモア協会との「揉め事」に巻き込まれるのを警戒している。

 

取材にあたったBBCレポーターはこう問いかけた。

  • ティア1チームはオセアニアへの遠征を増やす?
  • イングランドなどリッチな協会は、興行収入をティア2と分け合う?
  •  「善意の寄付」が少ない?
  • ワールドラグビーは北米よりもオセアニア市場にフォーカスすべき?
  • ティア1はサモアチームに財政面の責任がないとするなら、道義上の責任は?

 

www.bbc.com

 

一方、2016年にヨーロッパでプレーするトンガ、フィジー、サモア出身の現役選手やOBによって発足した PRPW Pacific Rugby Players Welfare が9月、フランスで太平洋地域出身の選手たちを守れキャンペーンを展開していた。フランスには300人のアイランダー(OBを含めると600人)がいるらしく、フランスのラグビーは「ヨーロッパ最大のオセアニア」と言えそうだ。

 

www.radionz.co.nz

 

サモア代表でPRPWの M.ウマガ共同代表が、イングランドやヨーロッパに憧れて国を出たサモアの選手たちには、成功物語とは真逆のホラーのような現実があると伝えている。 SRブルーズの T.ウマガHCは兄弟だ。

「未登録のエージェントが大きな問題の一つだ。村の誰かが、まったく無名の誰かに声を掛けて国外へ送り出し、うまくいかなければ不満があってもそのまま放置されている。」 

 

PRPW

www.pacificrugbywelfare.com

 

 

同じくPRPW共同代表で元サモア代表のD.レオが、遠征するマヌ・サモアを支援するために150,000ポンドのクラウド・ファンディングを展開している。レオはワスプスやロンドン・アイリッシュのロックとしてプレーした。

 

www.justgiving.com

 

サモア代表が財政破綻に至った背景には、サモア協会による不透明な財務と選手への冷遇があるらしく、そのため2014年には代表チームがイングランド戦をボイコットしかねない動きになった。片やミスマネジメントを指摘されている運営サイドには、有能な選手をティア1チームへ多数送り出しながら、スポンサーを獲得する機会とサポートを得られないハンディもあるようだが、ワールド・ラグビーのゴスパーCEOは「調査が必要」としている。

 

バニポラとツイラギの呼びかけは北半球ラグビーの美談に思えたが、根はもっと深そうだな あ 。。。。

 

www.scmp.com

 

B.ライアンHCのアイランダーズ

2016年リオの後、フィジーで15人制ラグビーフランチャイズを立ち上げてSR参戦を構想していたライアンHCだが、現在は執筆(映画になりそうだ)しつつフランス7sのコーチングチームでコンサルタントをしている。

アイランダーズを率いてスーパーラグビー2018参戦に意欲を見せていたものの、フィジー協会からゴーを得られなかったようで、今年2月にはサンザーのマリノスCEOが「聞いてない」と短いコメントを出して打ち切った格好だ。

2020東京の次は2024年パリ五輪だが(RWC2023は南アかアイルランド)、

「イギリスはもういいかな 。。。。 今のところ東京へ行く予定はないよ。」

 

gulfnews.com

  

beachfro.hatenadiary.com

 

マヌ・サモアの「破産宣言」をめぐって、ラグビーをビジネスとして成長させ活路を見出したいアイランダーズ選手サイドと、国民的行事として広く普及させたい政策サイドとの食い違いを感じた。ライアンHCは前者で、ゴールドメダル獲得にいたる3年間の実績を武器に資金(スポンサー)を確保した。 フランチャイズとなれば選手契約はもちろんスポンサーや放映権を獲得して政策サイドから独立して運営できるが、政策サイドはそれを恐れているんだろうか。

 

メジャー・リーグ・ラグビー MLR

2016年4月から発足1年足らずでペーパー・リーグと化したアメリカのプロラグビー、USA協会とワールドラグビーが継承していたが、2018年4月にMLRとしてリブートするようだ。

リーグ名称は MLRチャンピオンシップで、ファーストシーズンは7チーム、10週間、13試合の日程だ。北米版6ネーションズだな。

参戦チームはオースチン、ヒューストン、グレンデールコロラド)、ニューオーリンズ、サンデイエゴ、シアトル、ソルトレークシティー(ユタ)で、各サイド23人のうち5人が海外選手になるようだ。スポンサーはCBSに決まり YouTube TV や fulu などで配信される。

シアトルのチームは「シーウルブス」らしい。

 

www.usmlr.com

 

RWC 7s

7sワールドシリーズ2017-18シーズンは 12/2 ドバイ ~ 5/21 ロンドンの10ヶ所だがジャパンは男女とも参戦できない。世界レベルでは圏外に落ちてしまったが、アジア地域でいずれも1位となり女子香港、男子中国とともに2018年7月サンフランシスコで開催されるワールドカップ7sにアジア枠で参戦する。女子16チーム、男子23チームの対戦だ。

 

dubairugby7s.com

 

対戦フォーマットが複雑だなあ 。。。。

www.rwcsevens.com

 

秋のテストマッチ初戦レザルト

 

SCO 44(23) - 38(10) SAM
開始直後にSCOがロングパスからキックでつなげてホッグが先制トライ。レイドローに代わったラッセルがコンバート。

2トライ13点ビハインドの後半戦でサモアが怒涛の反撃。49' 62' 67' 76' と4トライをあげて78'には6点差まで迫った。ナナウイリアムスのコンバは 5-5 で100%、ペナルティーゴールは SCO 2(2)  - 1(1) SAM だったが Y/Rカードは両サイドともなし。トライは SCO 6(2) - 5(1) SAM。

 

試合前

 

サモア強いな!

 

南ア・ボクス完敗 IRE 38(14) - 3(0) RSA

南ア・ボクスがアイルランドに完敗した。2006年、2014年の17点差負けをはるかに超えたテストマッチ史上最悪の35失点だ。もっとも9月のチャンピオンシップ北米ツアーでオールブラックスに 57(31) - 0(0) で完封負けし「ボクスは石器時代に戻った」と評された。

クッツェーHCは2015年10月にコベルコスティーラーズHCに就任し、2016年4月にボクスHCに就任したが、6月テストでアイルランドと対戦し初のホーム戦負け(ケープタウン) 20-26 を喫した。

今回の敗戦は、

「説明するのが難しい。」 - クッツェーHC

 

それほどアイルランドが実力で圧倒したわけだが、それにしてもノートライに終わったとは 。。。。

 

第2戦 11/18

  • ITA v ARG
  • ENG v AUS
  • WAL v GEO
  • ESP v CAN
  • ROM v SAM
  • JPN v TON
  • SCO v NZL
  • IRE v FIJ
  • FRA v RSA

 

ギタウ・ルール Giteau's Law

オーストラリアにそういうルールがあるそうだ。


オーストラリア代表103キャップを誇るマット・ギタウ(34歳)に由来する。スーパーラグビーのフォース、ブランビーズを経て2011年からフランスのトゥーロンでプレーし、今年7月にサンゴリアスに移籍した。フォース(チームはSR2018シーズンに参戦できないが)移籍で「ラグビー界初の1億円プレーヤー」になったそうだ。


2015年のワールドカップを前に、オーストラリア代表のチェイカHCがワラビーズ選考ルールを変更した。それまでは、南半球のスーパーラグビーではなく国外でプレーする選手を選考外としてきたルールを、

ワラビーズで60キャップ以上を持ち、②スーパーラグビーのレベルで7シーズン以上のプレー経験があること - とし、その結果、フランスのトップ14に所属していたギタウが代表に入った。それがギタウ・ルールだ。

 

10月27日~12月2日までニュージーランド、オーストラリアの14会場で13人制リーグ(男女)のワールドカップ RLWC2017 が開催されているが、トンガが 22 - 28 でニュージーランドを倒した。

ギタウがこうツイートをしている。

 「リーグのようにユニオンでも、ワールドカップの年に限り、優れた選手がニュージーランドやオーストラリア、イングランドなどティア1の代表に選ばれなかった時は、フィジー、サモア、トンガなど母国チームで参戦できるようになれば、W杯がもっと厳しいものになるんじゃないか?」と。

 

 

このツイートに賛否両論、活発な意見交換がくり広げられた。

 

今年3月、フランス・トップ14のラシン92とスタッド・フランセの合併が取り消されたときにも、「おめでとう、選手たちは断固とした態度を取った!」とツイートしていた。チーム・オーナーによる合併案はラシンがフランセを吸収する内容だった。

 

代表の選考ルール

代表選考 ー JJジャパンはなかなかメンバーが固まらないが ー 今年5月にワールドラグビーの選考基準が変わった。海外出身の選手の選考が、

居住期間を継続した36ヶ月から60ヶ月に延長 (2020年12月31日から適用)される。

 

2023年のワールドカップで5年間だと2018年から居住ってことか。

www.rugbyworldcup.com

 

RWC 2023はフランス大会だ。南アフリカでもアイルランドでもなかった。2007年に続いてフランス大会ということになる。

 

 

開催地を決める投票

RWC2023開催地は名乗りを上げた3ヶ国を除く12ヶ国と6地域による投票(39票)で決められた。5月のワールド・ラグビー理事会でアルゼンチン 2票から3票へ、ジャパン 1票から2票へ投票権が追加された。

2023年のRWCは10回目の節目にあたる。開催地は、

1991年はイングランドスコットランドウェールズアイルランド、フランスの19ヵ所で開催された。

 

RWC2023の候補地は①フランス、②南アフリカ、③アイルランドの3つで、1回目の投票の結果は、

①フランス案 - 18票

南アフリカ案 13票

アイルランド案 8票

 

1回目の投票ではいずれも過半数の得票を得られず、得票最下位のアイルランドが候補から外され、フランスと南アで決選投票になった。結果は、

①フランス案 24票

南アフリカ案 15票

 

北半球 vs 南半球の一騎打ちに絞られた格好だが、1回目にアイルランド案に投票したイングランドは2回目に票を分け、逆にオセアニアは2回目に南アでまとめた。サンザーニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンが南アに投票したがジャパンは2回ともフランスだ。アフリカが何故かフランス推しだ。アパルトヘイト廃止後の融和政策により、スポーツ界では一定の人種比率が達成されない場合は国際大会が開催できないが、そのためだろうか。

 

アイルランドが選にもれた理由にスタジアムが少ないことがあげられているが、2017年9月に女子ラグビー世界大会(12ヵ国)が開催された。香港とともにアジア枠で参戦した日本はプールC(フランス、アイルランド、オーストラリア)で11位に終わった。

 

www.sport24.co.za

 

世界3大スポーツイベント ー サッカー、オリンピック、ラグビーの開催地を並べるとこうなる。

  • 2014サッカーW杯 ブラジル
  • RWC2015 イングランド
  • 2016オリンピック リオ
  • 2018サッカーW杯 ロシア
  • RWC2019 日本
  • 2020オリンピック 日本
  • 2022サッカーW杯 カタール
  • RWC2023 フランス
  • 2024オリンピック フランス
  • 2026年サッカーW杯 ???
  • RWC2027 ???
  • 2028オリンピック アメリカ

 

10年後の2026-7-8の3年間はアメリカに集中しそうだな。